コンプライアンスの基本的な考え方、取組み方について
コンプライアンス(法令遵守)ということがいわれるようになってきたのは、一部金融機関の総会屋に対する利益供与の問題が社会問題化し、また銀行の大蔵省・日銀への接待攻勢が明るみに出た事件などの後からくらいからでしょうか?
日本では特に、コンプライアンス=法令遵守という概念で、金融機関を中心に、各企業において本格的な取り組みが行われるようになってきていますね。
コンプライアンスとは、簡単に言えば、「ルールや社会常識に従って行動すること」であり、私たち個々人が社会生活を行って行く上で心がけなければならないことと、基本的には全く変わらないのではないでしょうか。
そのため、声高に「コンプライアンス」と叫ばずとも、企業のスタッフ、従業員各自がそれぞれ高い倫理観を持って行動しさえすれば、殊更にやかましく言い立てる必要のないこととも考えられます。しかし、残念ながら、個人的には極めて常識的な考え方をしていながら、「会社のため、組織のため」とのエクスキューズの下に、反社会的な行為が行われてきたことは事実であり、上述のような事件は、後を立ちません。
また、企業は「ゴーイングコンサーン」として維持発展を続け、社会的利益に寄与するという使命を担っていることから、一般の個人よりもはるかに重い遵守義務を負っているとも言えます。
従って、各企業は、コンプライアンスを経営の最重要課題の一つとして位置付け、あらゆる法令やルールを厳格に遵守し、社会的規範にもとることのない誠実かつ公正な企業活動を遂行することを基本方針としなければなりません。そのためには、やはりトップ自らが、法令やルールを守る高い倫理観を持ち、厳しい自己規律のもとに日常の経営にあたる必要があります。
そして、経営判断に際しては、常にコンプライアンスを意識するとともに、社員に対しても同様に、法規やルールに則った行動を取るように様々な機会を通じて徹底し、全社的にコンプライアンス遵守のための体制を確立して行く必要があるのではないでしょうか。
コンプライアンス研修
コンプライアンス研修というものが、各種業界に即した内容で、いろいろと開催されるようになってきました。わたしも保険関連のコンプライアンス研修に参加したことがあるのですが、日本国内でのコンプライアンスということばが定着しつつあるところなせいか、研修や講習によっては、ポイントが違ってきているように感じました。